生きものコラム

池干し調査2022 

西区・洗堰緑地のそばにある蛇池池干し調査を行いました!

大蛇の伝説※1が言い伝えられている池で、果たしてどんな生きものが見つかるでしょうか。

 

※1ー蛇池の伝説ー   大蛇を目撃したとの噂を聞きつけた織田信長が訪れ、池の水を汲みだすよう命じます。村人総出で汲み出しても一向に水が減らなかったため、居ても立っても居られなくなった信長は名刀を口に咥えて池に飛び込みます。その瞬間池の水が大きくうごめき、大水に身の危険を感じた信長は池からはい出てきました。それをきっかけに、池には蛇池という名がつけられました

今回の池干しは100名以上の協力のもと行いました。12日間かけて池の水を抜き、小さくなった池でガサガサ(たも網による採集)と、地曳網じびきあみの2つの方法で捕獲調査します!(捕獲調査編はこちらのコラムをご覧ください)

果たして信長が聞きつけた伝説の大蛇は見つかるのか?!

 結果はコチラ ※青枠は外来種 ※記事の最後にも載せています。 

スジエビのような数センチの生きものから数キロにも及ぶ大型のコイまで、1565匹の生きものを捕獲することができました。大蛇はいなかったものの、特定外来生物のスポッテッドガーも捕獲できました!捨てられたペットだと思われます・・。

捕獲した生きものの一部は水槽に入れ、通行人や公園に遊びに来た子どもたち、調査の様子を見に来た皆さんに観察してもらいました。

池の中からは生きものだけでなく、膨大な量のペットボトルで作った魚罠の残骸釣り針などのゴミもたくさんありました。出てくるゴミの量は凄まじく、調査した生きものの数をゆうに超えていました。地元の自然を次世代に受継ぐためにも、持ってきたものは全て持ち帰る!生きものを放さない!の徹底を改めてお願いします。

最後に、捕獲した生きもののうち在来種は池に帰し外来種はなごや生物多様性センターに持ち帰りました。沢山の関係者の皆様のご協力により、無事!池干し調査ができたことに感謝しております。ありがとうございました。

2022年 蛇池 池干し調査結果!!※青枠は外来種

 

~おまけ~

(なごや生物多様性センター/宇地原 栄吉・成田 優之)

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