要注意!外来生物ツヤハダゴマダラカミキリ
生きものコラム 2022.10.11
令和2年以降国内での発見が相次いで報告された
外来生物ツヤハダゴマダラカミキリ。
“世界の侵略的外来種ワースト100“にも選ばれており、注意が必要です。
在来のゴマダラカミキリとよく似ていますが
ツヤハダの名の通り、翅のつけ根に凸凹が無いことが見分け方のポイントです。
ツヤハダゴマダラカミキリ防除の様子
このカミキリはアキニレなどの樹木内で産まれ、樹の内部を食べて育ちます。(樹木に甚大な被害を及ぼします。)そして夏になると成虫が樹木から出てきます。
写真2枚目に『発見の手がかり「産卵痕」とありますが、この痕跡がツヤハダゴマダダラカミキリを発見する重要な手がかりとなります。クビアカツヤカミキリと違い、フラスをあまり出さないため在・不在が分かり辛いです。
成虫の発生は6~8月ごろです。産卵跡があれば、周辺に成虫がいる可能性が高いので周りを探してみましょう。
今後生息域が拡大すれば生態系への被害、農林水産業への被害、倒木や落枝による人身被害が懸念されます。今のうちに、生息状況の確認・防除を進め、被害拡大を防止していく必要があります。
もしツヤハダゴマダラカミキリを見つけたらなごや生物多様性センターまで、お知らせください。
(なごや生物多様性センター/成田優之・安田健一)