名城大学附属高校・自然科学部との標本作成会
11月28日に、名城大学附属高校の自然科学部の部員10名と一緒に、「哺乳類の標本作成会」をセンターで行いました!名城大学附属高校の自然科学部は、以前からセンターとの交流があり、先日行われた「なごや生物多様性センターまつり/ユースひろばライブ配信」でも、庄内川での環境調査に関する活動を発表してくれたばかりです。実は、この自然科学部、動物の解剖や骨格標本の作成にも意欲的に取り組んでいるのです。センターまつり当日も、自分たちで作成したシカの頭骨やカラスの全身骨格などを持参して、紹介してくれました(当日の様子は、コチラから)。
この自然科学部の顧問を務める吉川靖浩先生から、「哺乳類の毛皮標本をうまく作るには、どうやったらいいでしょう?」というご相談を受けました。このコラムでも既に紹介したとおり、センターには哺乳類の標本を作る設備が整っています。そこで、「普段からアライグマなどの毛皮を仮剥製標本にして残しているので、それを一緒に作ってみませんか?」という提案をしたところ、今回の標本作成会が開催されるに至りました。
当日は、自然科学部が持参したヌートリアとセンター提供のアライグマを使って、「仮剥製標本作り」に挑戦してもらいました!今回の参加者は全員が解剖経験者でしたが、仮剥製標本を作るのは初めてとのこと。皆、興味津々で臨んでくれました。最初に皮のむき方を実演し(写真①)、その後は各グループに分かれて作業を開始!当初は緊張した面持ちで進めていましたが(写真②)、要領がつかめてくると、段々とメスさばきも大胆になってきます。この日は、約5時間かけて、ヌートリア2頭とアライグマ1頭の仮剥製標本を完成させました(上の写真)!
片付けをする頃には、指導を手伝ってくれた名城大学の西村祐輝氏ともども、どっと疲れが出ましたが、満足そうに標本を持ち帰ってくれた参加者の姿を思い返すと、達成感のある一日でした。
参加者の皆様、お疲れ様でした!
(なごや生物多様性センター/曽根啓子)