大高緑地|東部(丘陵地)

大高緑地

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秋の琵琶ヶ池

大高緑地(緑区大高町)は1963年に開園した100ha余の面積をもつ大規模な県営の緑地・都市公園です。
園内は野球場・テニスコートなどのスポーツ施設、ゴーカートが乗れる交通公園、デイキャンプ場、ボートの浮かぶ琵琶ヶ池などが整備され、四季折々の花木も植栽されています。都心のオアシスとして、年間を通して大勢の来園者に楽しまれています。

開園前は雑木林・農地などが点在していた里山・里地で、今では開発等で姿を消してしまった身近な自然や、この地方の特徴的で希少な動植物の最後のすみかになっています。
尾張丘陵の最南端部で知多丘陵に続く位置にあり、砂礫と泥(粘土・シルト)の互層の東海層群の特徴である湧水も豊富です。湧水湿地には東海丘陵要素植物のトウカイコモウセンゴケもピンクの花を咲かせ、夏の終わりにはシラタマホシクサも白い星をちりばめたように花を咲かせ、来る人の目を楽しませてくれます。

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ヤマザクラの大木

樹林地はアカマツやコナラが優先するものでしたがマツ枯れや里山の利用がされなくなり、アラカシ・ヒサカキ・ヤブニッケイなどの常緑広葉樹の森に遷移が進んでいます。また管理されなくなった竹林が拡大し、林内が荒廃し、多くの問題を抱えています。
人が手を入れ、管理することによって植生の遷移を止め、林床に光を入れ、新しい命をはぐくみ、生物多様性のある豊かな自然を求め、湿地の復元・竹林の整備・森づくりなどエリアを決めて、いつくかのボランティア団体が日々活動を続けています。

大高緑地は、気軽に訪れることができ、いつでも、だれにでも、訪れた人々に自然の素晴らしさを与えてくれるところです。

(花水緑の会 梅本洋子)

見られる生きものたち

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