藤前干潟|西部(沖積平野)

藤前干潟

藤前干潟は、伊勢湾に流れ込む庄内川、新川、日光川の河口に広がる砂・泥から成る干潟です。323ヘクタールもの広大な区域で、庄内川河口干潟、新川河口干潟、そして藤前地先干潟の3つの干潟に分けられます。 これら3つの干潟を含む区域が2002年11月18日に「藤前干潟」としてラムサール条約に登録されました。

藤前干潟は川によって上流から運ばれてきた土砂が堆積したものです。そのため、大雨で川の水量が増えた時など、自然環境の変化によって、少しずつ干潟の形は変わります。

藤前干潟は、年間を通して多くの野鳥が飛来する日本有数の湿地です。東アジア・オーストラリア間の渡り鳥の飛行経路上にあり、南北に移動する渡り鳥たちの重要な中継地になっています。 特に、春・秋の渡りの季節にはシギ・チドリ類、冬にはカモ類が多くやってきます。

干潟の砂や泥には、川から運ばれてきた栄養分が多く含まれており、これらを餌にするカニ、貝、ゴカイなどの生きものが生息しています。 干潟にやってくる渡り鳥などはこれらの生きものを餌にしています。
野鳥観察におすすめの時間帯は、干潮の2時間前後です。野鳥が干潟で食餌をする様子が観察できます。

そんな多くの生きものが生息する藤前干潟では干潟体験を実施しています。泥の気持ちいい感触を感じながら様々な生きものとふれ合い、楽しく観察できます。また、藤前干潟に飛来する野鳥を望遠鏡で観察できる施設やイベントもあります。

藤前干潟に臨む稲永公園内やその周辺に環境学習ができる案内表示の設置など、藤前干潟のことを楽しく学べるプロムナードが整備されました。
是非、自然を楽しみながら、藤前干潟の周辺を散策してみてください。

さらに詳しく藤前干潟について知りたい方はこちら!
https://fujimae-higata.jp/

見られる生きものたち

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