アメリカザリガニを罠で捕獲しトリゲモ守る
水辺の生き物たちと人も出会う水田は大騒ぎ!
「なごや東山の森」は、名古屋市の東部丘陵にある東山動植物園で知られる東山公園と多くの墓所が集まる平和公園を合わせた約400haの南北に樹林が大きく連なる森です。なごや東山の森づくりの会は市街地に残された劣化する"都市の森"の生態系の保全・再生を市民・企業・行政の協働により守り育て、次世代に受け継いでいこうと森と水辺の保全再生活動を行なっています。
山班、竹林整備班、子ども森づくり活動、調査活動班など12の活動班があります。水辺の保全活動として田んぼ班があります。
田んぼ班の米づくりも11年目となりました。米づくりは農薬や化学肥料を使わない無農薬のモチ米づくりです。米づくり講座も開いており、12月の餅つき講座で終了です。講座は人気で毎年、定員オーバーです。
ここ数年、田んぼ班は種モミを蒔き、育苗して丈夫な苗づくりもしています。水田の土は港区の茶屋新田の土をもらいました。茶屋新田の土の中の埋土種子から水草のウキクサ類、トリゲモ類(希少種)、シャジクモ類(希少種)が復活しました。この水草をエサとする要注意外来生物アメリカザリガニの除去活動に取り組みました。またザリガニは水辺の鳥のカワセミやサギ類のエサになっています。
農薬や化学肥料を使わない米づくりは苦労があります。しかし、水辺の生き物たちに出会いたく、また、水辺環境を保全したく、そして、米づくりを体験したく試行錯誤の田んぼ活動です。米づくりの参加者は全員が都市に暮らしている人、それも家族連れが多い、水辺の生き物たちと人とも出会う東山の森の水田は大騒ぎ!
なごや東山の森づくりの会(外部リンク)
アメリカザリガニを罠で捕獲しトリゲモを守る