大高竹の会(花水緑の会)

持続可能な緑の循環~竹炭づくりの役割~

 緑区で花と緑をキーワードにまちづくり・緑づくりの活動を続けている花水緑の会の部会の一つ大高竹の会は大高緑地の竹林の保全整備と竹炭づくりを2004年(平成16年)から活動をしているグループです。
県営公園である大高緑地は人の利用を優先して施設が作られ、そこに取り残され、管理ができていなかった森・竹林・草地は荒れ果て、モウソウチクの雑木林への侵入・侵食が進んでいました。
 かつて人が利用して維持してきた里山の自然はそれを放棄した途端そこに生息していた生きものまでが失われていきます。モウソウチクは毎年4月になるとタケノコが顔を出し、みるみる成長していきます。竹林ゾーンを決め、この時期に出てくる太くて立派なタケノコを親竹として残します。それ以外のタケノコは「親子竹林管理体験」などでタケノコ堀りをして利用します。竹の伐採は5年輪伐で適正本数を計画的に行い、密度管理をしています。このことによって竹林ゾーンは景観もよく、健全な竹が生育していきます。
 伐採した竹材はデーキャンプ場に運搬し、3㎝×19㎝になるように竹材を割り、ペール缶に詰め、竹炭焼き窯に入れ、仮焚き・本焚き・窯出しを経て竹炭が完成します。1回に20本、年間120本の竹が竹炭になります。
 伐採した竹材は竹炭に利用するだけでなく、いろいろな用途にも活用しています。竹かご・竹トンボ・水鉄砲・竹ぽっくり・竹馬などのおもちゃや工芸品になり、またそのまま柵や垣根に使っています。
 放棄すれば厄介者の竹もじょうずに利用すれば毎年毎年生まれてきます。日々の労力はとても大変ですが、楽しみながら先人の知恵や技術を受け継ぎ、自然の恵みを享受し、人と自然が共生し、持続可能な緑の循環を担っていきたいと思います。

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持続可能な緑の循環

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猪根の森 森づくり基本構想

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