2022年3月、なごや生物多様性センターの敷地内にビオトープを整備しました。
ビオトープとは、「生きもの」を意味するBIOと「場所」を意味するTOPを組み合わせた言葉で「生きものが生育・生息する空間」のことをいいます。
なごや生物多様性センターでは、生きもの観察会を開催するなど、身近な自然に触れる機会をつくり、自然環境教育の場として活用しています。
ここでは、ビオトープがどのように変化して、どのような工夫がされているのか、また、見られる生きものについて紹介していきます。
ビオトープが整備されてから一年間、定点で撮影をしてきました。どのように変化しているのか見てみましょう。
4月
整備直後はまっさら!
5月
6月
少しずつ緑色が増え始め、
水生昆虫も見られるように!
7月
8月
植物がフサフサに!
昆虫の種類が増え、両生類も確認できました
9月
10月
11月
冬になると地上部が枯れて
色づきが変わってきました
12月
1月
2月
3月
緑色がちらほらと出てきました
一年間で景色が驚くほどに大きく変化しました。
今後も定点撮影を続けてビオトープを見守っていきたいと思います。
①センターの屋上に集まった雨水を利用しています
②ポンプで水を循環させています
③水生生物の隠れ家となる石を設置しています
④水の深さを変えて、さまざまな生きものが利用できる環境を整えています
⑤鳥や昆虫が好む樹木を植えています
⑥トンボ(ヤゴ)などの止水域を好む生きもののすみかを整備しています
⑦落ち葉などを積み重ねて昆虫のすみかを整備しています
実は!
ビオトープ内の植物は・・・
エノキとコナラのみが植栽で、他は自然に生えてきたものです。地中で眠っていた種子や、風や鳥などによって運ばれてきた種子が発芽して、さまざまな植物が見られるようになりました。
チビゲンゴロウ
(撮影日:令和4年6月27日)
ハイイロゲンゴロウ
(撮影日:令和4年6月29日)
ショウジョウトンボ
(撮影日:令和4年6月29日)
アジアイトトンボ
(撮影日:令和4年7月24日)
ショウリョウバッタ
(撮影日:令和4年10月14日)
ウラナミシジミ
(撮影日:令和4年10月14日)
ナナホシテントウムシ
(撮影日:令和5年2月6日)
オオイヌタデ
(撮影日:令和4年8月24日)
ツユクサ
(撮影日:令和4年6月15日)
セグロセキレイ
(撮影日:令和4年4月30日)
ヌマガエルの幼生
(撮影日:令和4年6月29日)
ヌマガエルの幼体
(撮影日:令和4年7月24日)
キツネ
(撮影日:令和5年1月3日)
タヌキ
(撮影日:令和4年11月21日)