地球上には、森林や草原、砂漠、河川など様々な環境があり、そこに多くの生物が生息しており、それぞれの環境に適応した生物が、お互いにつながりあい、バランスを取っています。この生物のつながりの豊かさを「生物多様性」といいます。 私たちの暮らしは衣食住すべてにわたって生物多様性からの恵みに支えられていますが、世界では開発や乱獲、外来種の持ち込みなど人間の活動により「生物多様性」が危機に面しています。なごやにおいても、市街地の拡大や外来種の侵入などによる身近な生態系への影響、消費活動を通した世界の生物多様性への影響が生じており、生物多様性の保全への取り組みが必要となってきています。
「種」の多様性
動植物から細菌などの微生物に至るまで、いろいろな生き物がいること。
「生態系」の多様性
森林、里地里山、河川、湿原、干潟、サンゴ礁など、色々なタイプの自然があること。
「遺伝子」の多様性
同じ種でも、異なる遺伝子を持つことにより形や模様など、多様な個性があること。
供給(暮らしの基礎)
野菜・肉・魚などの食品や衣類のほか、木材や医療品など、わたしたちの生活に不可欠な資源を供給してくれています。
調整(自然に守られている私達の暮らし)
森林は土砂崩れや洪水を防いだり、気候条件を緩和したり、わたしたちの生活を守ってくれています。
文化(生きものと文化の多様性)
地域特有の自然環境に由来するお祭りや郷土料理、自然を楽しむレジャーなど、わたしたちの生活の豊かさを提供してくれています。
基礎(生きものを支える大気・水・土壌)
植物が酸素をつくり、森が水を蓄え、微生物が豊かな土壌をつくるなど、わたしたち人間を含むすべての生命の生存基盤を支えてくれています。
開発など人間活動による危機
開発や乱獲による種の減少・絶滅、 生息・生育地の減少
自然に対する働きかけの縮小による危機
里地里山などの手入れ不足による自然の質の低下
人間により持ち込まれたものによる危機
外来種、化学物質などの持ち込みによる生態系のかく乱
地球環境の変化による危機
地球温暖化による世界的な危機
Act①地元でとれたものを食べ、旬のものを味わいます。
Act②自然の中へ出かけ、動物園・植物園などを訪ね、自然や生きものにふれます。
Act③自然の素晴らしさや季節の移ろいを感じて、写真や絵、文章などで伝えます。
Act④生きものや自然、人や文化との「つながり」を守るため、地域や全国の活動に参加します。
Act⑤エコラベルなどが付いた環境に優しい商品を選んで買います。
(SDGs目標14)海の豊かさを守ろう
生き物のつながりを考えよう