生きものコラム

名古屋の野外で見つかったアフリカ原産のトカゲ類2種

トカゲ

2019年10月、名古屋の市街地で立て続けにアフリカ原産のトカゲが2種類見つかり、保護されました。いずれも警察から当センターに相談があり、運び込まれたものです。

ひとつはサバンナオオトカゲVaranus exanthematicus、もうひとつはレインボーアガマAgama agamaという種類で、2種類ともエキゾチックアニマル(犬や猫以外のペット動物)を扱うペットショップでは、比較的ポピュラーな種類です。
これらの個体は飼育者によって故意に捨てられたものなのか、あるいは飼育ケージから逃亡したものなのか定かではありませんが、いずれにしても、もし、野外に放置されていたなら、アフリカ原産の生きものですので、本州の野外ではおそらく越冬えっとうできずに死んでいたことでしょう。
幸い、現在は里親さとおやの飼育下で元気に過ごしています。
飼育下の動物が逃げ出さないように配慮するのは当然のこととして、飼いきれなくなった場合でも、ペットショップに相談して引き取ってもらうなど、対処の方法はありますので、飼育していたペットはどんな事情があったとしても、決して野外には捨てないようにお願いします。

(なごや生物多様性センター/野呂達哉)

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