ムシ干し
生きものコラム 2022.07.04
生きものがわんさかと勢いを増す梅雨!!
身近な場所にも植物が青々と生い茂る場所や目の前をよぎる虫たち、さえずる鳥たちをよく目にしますね。
さて、なごや生物多様性センターは約2万点の標本を収蔵しています。
これらの標本が損なわれないように、様々な管理が必要となってきます。
その一つが、虫の発生を防ぐことです。なぜなら、虫の中には『標本も食べてしまう虫』もいるからです。
梅雨を迎えると温度・湿度が上がり、虫の動きが活発になります。
そのため、本格的な梅雨を迎える前に、センター内の標本を作製・保管する部屋では
標本を虫から守るための「燻蒸」処理を行っています。
燻蒸手順
①扉という扉を開ける(隙間に潜む虫のため)
②虫の燻蒸薬剤をしかるべき場所にセットし、燻蒸スタート!
③煙を吸い込まないよう急いで部屋から逃げ出す。
④そして大事なことは・・
うっかり他の職員が入らないように、必ず張り紙をすることです。
(なごや生物多様性センター/成田 優之・曽根啓子・西部めぐみ)