上陸はじめました
生きものコラム 2022.05.19
センターで保全しているアズマヒキガエルのおたまじゃくしに
後ろ足が生え、前足も生え、尾はつけたまま、カエルの姿になりました。
大人になると最大で全長16cmほどまで成長しますが
5月中旬頃は、なんと全長4mmほど!
肉眼ではカエル型のシルエットがなんとか見えるくらいの彼らですが
もりもり食べて大きくなってもらいたいです。
! 当センターでは全国的にも珍しい「カエル類の保護放流」をしています !
「カエル類の保護放流」とは
野外から卵や幼生の保護をし、ふ化させたのち上陸できる大きさまで育てて、もと居た場所に放流することです。
育てて放流することにより野生での幼生(オタマジャクシ)が食べられることや死滅を防ぎ、多くの個体数を生存させることができます。
アズマヒキガエルをヒトの手で保護をして個体数を維持しないと名古屋市内では野生絶滅のおそれ(レッドリスト指定)があります。そもそもはアズマヒキガエルの生息する環境が激減しているために個体数が減っているのです。
(なごや生物多様性センター/宇地原永吉・成田優之)