外来種を駆除しておいしく食べてあげる
私達「なごらい」では2016年ごろから外来種のアメリカザリガニを食べるイベントを開いてきました。「迷惑な外来種がおいしく食べられることが分かれば、もっと捕獲駆除する人が増えるかもしれない」という発想でした。でも参加者から「捕獲するところから食べるところまで参加したい」という声が上がり、2018年からやってみたところ、イベントに別の効果を感じられました。それは「迷惑な生物だから捕獲するのはわかるけど、そのまま殺すのはかわいそう」という気持ちを解消して「おいしく食べてあげたよ」という満足感でイベントを完結できることです。罪悪感を伴わずに外来生物駆除ができるのは新しい発見でした。これだと参加を募集しやすいです。
4年も続けてくると捕獲法も進化します。当初は「お魚キラー」と言ういわゆるもんどりワナを仕掛けましたが、これだと出入口が大きいためエサだけ食われて逃げられます。「ザリガニ連続捕獲装置」は大漁捕獲して逃がさないのですが、深めのところに仕掛けるため胴長靴で管理するのが大変なのと、長く仕掛けると自動給餌機のエサが腐って蛆(ウジ)が湧きました。市販の「アナゴかご」は安価で手軽で、エサがなくても大量に取れ、逃がしません。これが今のところザリガニのベスト捕獲具です。
また、調理法も進化しました。ザリガニは小さなエビなのでオイシイのですが、泥臭さを抜くのに当初は水槽で1週間泥を吐かせていました。ところが水辺部会の鵜飼さんから、ザリガニ解体時に背ワタをスポッと抜く方法を教わったら臭みも完ぺきに抜けることが分かりました。これだと手間もかけずに、その場で食材化して冷凍保存できるのでイベントがやりやすくなります。調理法は塩茹でにトマトバジルソースがおススメです。
なごらいの活動レポート(外部リンク)