生物多様性カフェ「微小生物の世界」を開催しました
2024年8月31日(土)、なごや生物多様性センターにて生物多様性カフェ「微小生物の世界」を開催しました。子どもから大人まで幅広い世代の方々、23名にご参加いただきました。
今回の話題提供者は、愛知教育大学1年 小島 久実さんです。
小島さんは微生物、中でも「ボルボックス」に興味を持ち、高校時代から本格的な研究を行っています。そんな微生物の魅力について2時間たっぷりと語っていただきました。
はじめに、参加者の方に自分の“推し”や好きなことを聞いてみると、虫や魚、プログラミング、節約、食べることなど様々。微生物にはあまり馴染みのない方が多かったようですが、小島さんの“推し”である「ボルボックス」のお話に、皆さんも次第に引き込まれていきました。
小島さんが高校時代に「自由すぎる研究EXPO2023」で金賞を受賞した研究、「ゾンビボルボックスのマイクロ電池化」についての発表もありました。ボルボックスの特徴を生かし、従来の研究を組み合わせることで、新たなエネルギーを取り出す方法を研究するというものだそうです。難しい用語もたくさん出てきましたが、発表後に子どもから大人までたくさんの方が積極的に質問していたのが印象的でした。
微生物は肉眼で見づらく、顕微鏡など高価な機材を必要とするため敷居が高いイメージですが、工夫次第でお金をかけずに楽しむことができるそうです。小島さんは小学生の頃、マスクの構造がプランクトンネット(水中に生息するプランクトンを採集する道具)によく似ていることに気付き、自作していたという話は驚きでした。
イベントの最後に、試作段階の教材「プランクトランプ」を用いて交流を深めました。色々な種類の微生物が描かれたカードを用いて、絵柄が揃うように相手からカードを取り合うゲームです。人数が多いほど揃えるのが難しく、一発逆転もできるため、大変盛り上がりました。
参加者の方からは「好きなものを追求する姿が素敵だった」、「トークやゲームを通し、年齢・性別を超えて盛り上がることができた」といったご感想をいただきました。微生物について楽しく学べた1日となりました。
ここで、小島さんが所属している「変態的に科学する学生団体 henka.」についてもご紹介します!今年の8月より、自然科学分野が好きな人たちが交流を深められるような様々な活動を行っています。
詳しくはhenka.公式X(@henka_official)をご覧ください!
最後になりましたが、カフェの開催にあたり、伊勢茶専門店の伊勢茶mirume様のご厚意で、お茶とお菓子をご提供いただきました。ありがとうございました。
伊勢茶mirume ウェブサイトURL:https://shinryokusabo.co.jp/pages/store
(なごや生物多様性センター/片山 友香)