生きものコラム

秋のビオトープ観察会~季節の昆虫を見つけよう~

10月1日(土)に、『秋のビオトープ観察会~季節の昆虫を見つけよう~!』を開催しました。

当コラムでは、秋晴れのもと行ったイベントの様子をご紹介します!

(今年度の一回目二回目三回目のイベントの様子はコチラ)

講師は昆虫の専門家・戸田尚希先生。(名城大学農学部 昆虫学研究室所属)

まずはスウィーピングという採集方法を教えてもらいます。

スウィーピングを教わったところで、センターのビオトープと植田川の河川敷で採集開始!

イトトンボにアキアカネなどのトンボもくの昆虫や、クビキリギリスにミツカドコオロギなどのバッタもくの昆虫など、秋によく見られる昆虫だけでなく様々な昆虫を採集しました。とってももろいカメムシの幼虫の抜け殻を採集した参加者も!

上記にトンボ目バッタ目という言葉がでてきましたね。

もくとは・・・、生物分類における基本的階級のひとつのこと。

ヒトの場合・・・哺乳[綱]霊長[目]ヒト[科]ヒト[属]ヒト[種]

カブトムシの場合・・・昆虫[綱]コウチュウ[目]コガネムシ[科]カブトムシ[属]カブトムシ[種]

 

採集後は、座学で昆虫の分類方法について学びました。

昆虫には様々な目があり、各目の特徴を学んだ後、採集した昆虫を目レベルで分類しました。ハチ目やカメムシ目、チョウ目にバッタ目・・・約1時間の採集で、様々な種類の目の昆虫が採集できたことが分かりました。

講座の最後に戸田先生が作製した標本箱を見せてもらいました。

この中には、日本で見られる昆虫の全ての目が網羅されているのです!

※斜めの角度で展脚された昆虫は、幼虫から『さなぎ』という時期を経て成虫になる「完全変態の昆虫」です。

 

ご参加頂いた皆様、ありがとうございました!

(なごや生物多様性センター/成田優之)

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