生きものコラム

標本室を整備しました!

センターは今年で設立10周年を迎えます。この10年間でセンターに収蔵された標本の種類や量も増え続け、これらを収めておくためのスペースが手狭になってきました。そこで、標本を分類群や種類ごとに整理し直すとともに、標本室を整備することになりました!

12月15日と20日、標本を収める棚などの移動と設置を行いました。標本棚は大変重いため、運搬こそ専門業者に任せしましたが、設置の指揮を執るのは我々職員です。事前に何度も練り直した配置図を確認しながら、予定通り標本棚を設置することが出来ました。

今回の整備で新たに開設・改装された“3つの標本室“について、いち早くご紹介します!

 

昆虫類・哺乳類標本室

以前は倉庫として使用していた部屋を改装して、昆虫類と哺乳類の「乾燥標本」を収蔵する標本室を新たに開設しました。ここには、昆虫標本や哺乳類の毛皮標本・骨格標本などが収蔵されます。標本室の前には前室も設置されました。

植物標本室

以前からあった維管束植物の「腊葉標本さくようひょうほん」を収蔵する標本室に、標本棚を追加して、収蔵容量の大幅アップを図りました。センターで最も収蔵点数が多い植物標本に対応するためです。

 

液浸標本室

以前は哺乳類の毛皮標本を収蔵していた部屋を、「液浸標本」を収蔵するための標本室に改装しました。これまで別々の部屋で管理されていた様々な分類群(クモ類、甲殻類、魚類、両生類、爬虫類、哺乳類など)の液浸標本を、集約して収蔵できるようになりました。

新しくなった標本室で、この10年間の活動の成果をしっかりと残せるように標本の整理作業を進めていきたいと思っています。

(なごや生物多様性センター/曽根啓子・西部めぐみ・宇地原永吉)

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