すり鉢池の池干し~採集結果編~
2021年11月14日(日)に実施しました猪高緑地内にある「すり鉢池」の池干しについて紹介いたします!
池干しでの調査の最終結果は…
一位 ブルーギル 3386匹
二位 スジエビ 1244匹
三位 モツゴ 1238匹
その他に採集した生きものたちは、ウシガエル、ミナミメダカ(※品種改良2匹)、コイ(飼育型)、フナ類(ギンブナ)、ナマズ、カワリヌマエビ属の一種、アメリカザリガニ、オオヤマトンボ、ユスリカの一種(幼虫)、ラージパールグラス(観賞用水草)を確認することができました。
※赤字は在来としている種、青字は外来
在来生物については池の水位が高くなりましたら、元に戻す予定となっております。
それまでは当センターにて保護しております。
早く水位が戻り帰郷をさせるのが楽しみです。
今回、池の浚渫(池底の泥を取る作業)のために水位を下げることになっており、
もし、保護をしなければ生きものは全滅していたかもしれなかった事を考えると
実施できて本当に良かったです。
しかし、池干しをして終了ではなく、ここからが保全活動のスタートラインなのです!
子どもたちが大人になる時、何十年後にこの自然が受け継がれるかどうかは、
今後の保全活動にゆだねられています。
参加して頂いた皆様、実行委員会の皆様、ほかにも多くの方々のご協力により池干しが実施できたこと、この場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございます。
特に、泥んこになりつつ頑張ってくれた地元の小学生の皆さん、泥も深くて本当に大変だったと思います。
【すり鉢池池干し実行委員会】
「貴船学区、上社学区、極楽学区(地元3学区)、名東自然倶楽部
名東土木事務所、名東区役所、環境科学調査センター
なごや生物多様性保全活動協議会、なごや生物多様性センター」
<協力> 名城大学野生動物生態研究会、名東生涯学習センター、名東スポーツセンター
【お願い】
地元の自然のためにも、むやみに生きものを放さないで下さい。
「生きものがいなくて寂しい!」「キレイにしたい!」という善意のつもりが
生態系を壊す恐れがあります。
宇地原永吉 (なごや生物多様性センター)