名古屋市科学館とのコラボ展示 “昆虫編” 開催!
生きものコラム 2020.07.21
センターと科学館とが共同で企画した『なごやの ざんねんじゃない いきもの』展が、7月21日の科学館の再開に伴い、ようやく始まりました(準備の様子はコチラ)。7月~9月のテーマは「昆虫の擬態」です。
「擬態」とは、生きものが自分の姿をなにかに似せる戦略のことで、例えば、コノハチョウは翅の裏側の模様が木の葉にとてもよく似ていて、その翅を閉じると景色にまぎれて天敵から見つかりにくくなります。スズメバチ類は、黒色とオレンジ色の組み合わせ(警告色)をしている種類が多く、お互い似ることで天敵に自分の危険性をアピールしやすくしています。まさに、いのちがけのかくれんぼですね。
今回の展示の目玉は、何と言っても擬態した昆虫の標本を実際に見られることです。なかには、「この標本箱には、何頭の昆虫が隠れているでしょう?」というクイズもあります。あまりに上手に隠れすぎているため、全頭見つけるには相当な時間と集中力が必要ですよ!
(なごや生物多様性センター/曽根啓子・西部めぐみ)