湿地に春を告げるハルリンドウ
生きものコラム 2020.04.09
今年もハルリンドウの季節がやってきました!
他の植物がまだ眠る色彩のない湿地で、目が覚めるようなブルーの花を咲かせて湿地に春が来たことを教えてくれます。
先日、守山区で「水源の森と八竜湿地を守る会」の方に案内いただき、満開のハルリンドウを楽しんできました。八竜湿地では「守る会」の方々の長年に渡る保全活動によって大群落となっていますが、これほどの群落にはなかなかお目にかかれません。
一言にブルーの花といっても、よく見ると淡い色から濃い色まで様々な色があります。特に八竜湿地にはいろんな色の花があり、なかにはピンクがかったレアなものも!
ただ、ハルリンドウは光を感知して花を開閉するので、曇りの日にはあまり開花しません。満開のハルリンドウを楽しむなら良く晴れた日がオススメです。
なお、湿地の植物は人に踏まれると枯れてしまうものもあります。貴重な自然を守るため、写真撮影や観察は木道などの道から外れないよう、ご注意ください。
(なごや生物多様性センター/西部めぐみ)