クビアカツヤカミキリの被害(②冬場の幼虫の様子)
生きものコラム 2020.03.26
なごや生物多様性センターでは、専門家の協力を得てクビアカツヤカミキリによる被害樹木の調査を行っています。
被害の大きなサクラを1月下旬に伐採し、幹の内部を調査したところ、樹皮のすぐ内側(形成層)からは比較的小さくてサイズがバラバラな幼虫が、より深い部分(木部)の孔からはこの夏成虫になると思われる大きな幼虫が採取されました。
木部にいた幼虫は、孔の奥に石灰質のフタを作って蛹室(サナギになる場所)らしきものを形成していることから、春を待って蛹になるのではないか思われますが、その前にもう一度形成層を食べに出てくるという情報もあり実際のところはよく解りません。
徐々に明らかになってきたとはいえ、クビアカの生態については未解明の部分も多いのです。